アロンソ2連勝!
■シンガポールGP
もう記憶の彼方へと旅立ってしまいそうだが、なんとか引き止めて荷解きをしよう。以下、思い出し次第書いていく。初めてのナイトレース。ワクワクしながら見る。夜の照明に照らされたマシンたちは美しい。いきなりだが優勝はアロンソだった。それが強烈で予選の結果とかは覚えていないが、マッサ、ハミルトン、ライコネンという順番だったそうだ。そして中嶋が初めてのQ3進出で10位。だそうだ。
ライコネンはと言うと、不評だった変な縁石に引っ掛けて終盤3位の座を巡って争っている最中にリタイヤ。集中力が途切れたか?ノーポイントの負の連鎖が続く。
アロンソの優勝はチームメイト、ピケのクラッシュによるセイフティカー導入によるところが大きかったが、チャンスをきちんと活かすスキのないレース運びはすごい。勝つ好機を見いだすと俄然強くなるアロンソ。2006年のアロンソが戻ってきたようで嬉しい。
このレースの被害者はマッサ。ピット作業中、信号が一瞬青になったため(この信号はフェラーリだけが独自に導入しているロリポップマンに代わるシステム)、給油ホースを接続したままマッサが走り出した。もちろんこれはマシンの空力効果を調節するものではなく、単なるミス。おまけに危険。ピットクルーにぶつからなくて本当に良かったよ。下手したら大きな人身事故にもなりえたぞ。
ピットレーン先っちょで給油ホースを抜いてもらうのを待つマッサ、走って駆け寄るフェラーリピットクルー。ようやく抜いて、長かったピットストップから解放されたマッサ。5人くらいでホースを肩に担いだクルー達。大物穫ったどー。
この事故を危険行為とみなされ、マッサはドライブスルーペナルティ。結果ノーポイント。首位を走ってただけに残念であろう。
2位ロズベルグ、3位ハミルトン。中嶋8位入賞。
ファステストラップはライコネンで11個でシーズン最多記録に並んだそうだ。ライコネンは本当にファステストラップを取っている印象が強いが、今年もそんなに取っていたとは知らなかった。
■日本GP
去年は直接見に行った日本GP、今年はテレビ観戦。予選から生中継で焦る。風呂入ってる途中にハッとして飛び出て、テレビつけたら、やってるよ〜。だがまだQ3だったので被害は少なくて済んだ。そのまま観戦。もちろん服は着たが。ポールはハミルトン、ライコネン、コバライネン、アロンソ、マッサと続く。どうしたマッサ、という感じ。
レーススタート。ライコネンがスタートでハミルトンを抜き、喜んだのもつかの間、焦って無理に抜き返そうとしたハミルトンが遅らせたブレーキングの被害を受けて、押し出された。そのスキにクビサとアロンソがワンツーを取る。ハミルトンのミスはタイトルへの気負いだと思われる。
<ハミルトンの遅いブレーキング>
<ライコネンをコース外へと押しやる>
2周目、ハミルトンがマッサに仕掛ける。見事オーバーテイクに成功したハミルトンに順位を取り戻そうとしたマッサがアタック。引っかかってハミルトンがスピン。最下位でコースに戻る。今冷静になってみるとハミルトンかわいそう。だけど観戦中は狂喜乱舞。一人祭りが開催された。一年前の上海のときのように。自分がここまでアンチハミルトンなのは、ただ単にライコネンファンだからであるが、自分と年が近いライコネンが下の世代にやられるというのを見ていられないというのもあるな。
スタートの事故に関してはハミルトンに、2周目の事故に関してはマッサにそれぞれドライブスルーペナルティが与えられた。まあこれは妥当なペナルティだったと思う。それにしてもタイトルを争う2人がこう足踏みしていると、クビサに取られかねないと思った。
クビサはトップを走っていたが、ピット戦略でアロンソに逆転されてしまう。
そしてアロンソは2連勝。ルノーの速さは本物みたい。クビサ2位。ライコネンは散々クビサを脅かしたが、抜けずに3位。4位のピケもライコネンにせまったが途中で失速。
レース後、6位のブルデーがマッサとのアクシデントをとがめられ25秒加算のペナルティ。マッサとのアクシデントは、見た感じ完全にマッサに非があるのに、逆にブルデーにペナルティが加えられるのは、どう考えてもおかしい。これによってマッサが7位に繰り上がり、ハミルトンとのポイント差を5に縮めた。ブルデーも怒っているが、怒りの矛先はFIAではなく、マッサであった。FIAのこの裁定は絶対におかしい。何か大きな力が働いているとしか思えない。チャンピオンシップを面白くするためなのか、フェラーリ贔屓なのか、いずれにせよ汚い大人の世界である。