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- 2020.04.10 Friday
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この前の土曜日、山下公園で母親にひどく怒られている男の子を見ました。原因の詳細はよく分かりませんが、屋台の食べ物を食べる食べないとか、そんな些細なことに見受けられました。母親らしき女性は、6〜7歳くらいの男の子にえらい剣幕で怒鳴るので、隣の机にいる自分まで震え上がってしまうほどで、特に小銭をプラスチックの机の上に叩き付ける音は怖かったです。ちなみに大阪弁。よけいに怖い。
直視できなかったのですが、男の子は泣きわめく様子もなく必死にその状況に耐えている感じでした。あるいは目に涙をいっぱい溜めていたかもしれません。やがて母親は下の子ども(弟か妹と思われる)と母親自身の妹らしき人(つまり男の子の叔母にあたる)を引き連れ、男の子を残して去ってしまいました。残された男の子は、残さず食べるように命じられた何かを一生懸命食べ続けていました。
案の定脅しで去っていっただけで、しばらくして妹らしき人(男の子にとっては叔母)が戻ってきて帰るように促したのですが、男の子は恐怖からか意地からか席を立とうとはしません。ここで僕は妹が叔母としてやさしく男の子を説得することを期待したのですが、妹も母親ほどではないにせよ、かなり厳しく汚い言葉で甥を責め立てたので、さらに暗い気持ちになってしまいました。せめてもの救いもないのかこの男の子は・・・。
この親子関係は、母親がヒステリックになった場合の一時的なものかもしれません。しかし百歩譲って一時的なものだとしても、隣にいる大人まで恐怖を感じる声で怒鳴られたら、男の子の恐怖と屈辱によるストレスは尋常じゃないでしょう。このような出来事が日常茶飯事だったら不憫という言葉でも足りないです。もちろん僕には介入できる勇気も権利ありません。ただの通りすがりの人で、隣でチヂミをムシャムシャ噛んでは飲み込んでいた人です。
妹による乱暴な説得を尻目に僕は席を立ちました。殺人を犯す人間のほとんどは、幼い頃の家庭環境が劣悪だといいます。あの男の子はどんな大人になるのだろう。まともな大人になって欲しいと思いますが、その願いははかないものかもしれません。